ultan.net: 天地終末と創造

タロス博士の劇『天地終末と創造』配役表

「調停者の鉤爪」第24章「タロス博士の劇『天地終末と創造』（"Eschatology and Genesis"）」の配役表です。配役についてはウルフ自身のエッセイ "Onomastics, the Study of Names" （"The Castle of the Otter" 所収）の内容に従っています。

メモ

• この劇の内容（の一部）はほとんどそのまま "The Urth of New Sun" で再現されます。
• 「天地終末と創造」はタロス博士が失われた「新しい太陽の書」の一部を脚色したものとされています。 "The Urth of New Sun" の中にその作者とおぼしい人物が登場しますが、劇中のできごとはその「作者」は知らなかったはずなので、結局のところよくわかりません。
• 主な登場人物のうち、＜独裁者＞と＜捕吏＞の役割は明らかです。また＜ノド＞と＜ジャハイ＞はそれぞれバルダンダーズとアバイアの女奴隷を指すものと思われます。＜メシア＞と＜メシアンヌ＞は、＜新しい太陽＞の到来により生まれかわったウシャスのアダムとイブでしょう。ただよくわからないのが＜伯爵夫人＞です。＜新しい太陽＞の到来とともに消え去る運命からヴァレリアを指すとも思えますし、＜絶対の家＞に住んでいるとの台詞からはセクラの方であるともとれます。ひょっとしたらキャサリンかもしれません。
• いずれにしても劇中の人物と実際に演じた役者、「新しい太陽の書」四部作の現実世界のできごと、それに "The Urth of New Sun" の中のできごとの四者が複雑にからみあっているので、誰が誰に該当するかを決定するのに単純な一対一対応は必ずしも当てはまらないと思われます。以下は仮の対応表です。

登場人物仮対応表