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09/08/2002
「新しい太陽の書」に続く「長い太陽の書」(The Book of the Long Sun) シリーズの第2作です。シリーズ第1作の「長い太陽の夜」 "Nightside the Long Sun" (1993, Tor Books) とともに、"Litany of the Long Sun" に収められています。
翌日シルクは死んだオーピンの葬儀を執り行います。オーピンの実の母親で売春宿の主人オーキッド(Orchid)が盛大な葬儀を望んだことと、シルクの前に女神キプリスが降臨したことが知れ渡ったため、葬儀にはかつてないほどの参列者が集まります。シルクが神々ひとりひとりのために生贄の動物を屠り、女神キプリスの番になった時、教会の「聖なる窓」が作動し、再度キプリスが顕現します。キプリスはその夜ヴィロンで「大きな犯罪」がおこなわれ、キプリスの庇護により勝利するだろうことを預言します。
オーピンの埋葬から戻ってきたシルクのもとをシェニールが訪れ、クレイン医師はおそらく他の都市から送り込まれたスパイで、ヴィロンの権力者であり、謎めいた存在であるアユンタミエント(Ayuntamiento)の評議会の所在を探っていたことを示唆します。ヴィロンの都市は従来、カルデ(Caldé)と呼ばれる宗教的・政治的指導者によって統治されていたのですが、数十年前にアユンタミエントによって権力が簒奪され、以来カルデは不在となっています。シェニールは、クレイン医師をスパイ容疑で脅迫すれば、教会をブラッドから買い戻すのに必要を手に入れることができるかもしれないとシルクを唆し、シルクはシェニールの中にただならぬものを感じます。シェニールは女神キプリスに憑依されていたのです。キプリスが顕現したのを眼にした時、シェニールの脳内にキプリスの<パターン>がコピーされたのです。シェニールは自分がシェニールであると同時にキプリスでもあることをシルクに告白し、またメイテラ・ミントの中にも女神の<パターン>が送り込まれたことを告げます。
女神キプリスやその他の神々の意図がわからないまま、シルクはシェニールとオークとともに、ヴィロン郊外のリムナ湖に向かいます。以前シェニールが売春宿で相手を務めた高官が、評議会がリムナ湖の近くにあることを示唆したためです。三人は湖のほとりの町でそれぞれ別行動で手がかりを探すことにします。シルクは近くにアユンタミエントの実力者、レムール評議員(Councillor Lemur)の建立した女神スキュラの神殿があることを耳にし、一人でそこに向かいます。
スキュラの神殿に着いたシルクは、罠にかかり、神殿の地下の広大なトンネルに引き込まれます。出口を求めて何時間もさまよった後、シルクはケムの兵士たちに捕えられ、実はヴィロンの地下には数万人のケム兵士たちが有事のために待機していることを知ります。連行される途中、シルクは何万人ものバイオが容器の中で眠りについている場所に着きます。たまたま睡眠者の一人の女が目覚めますが、シルクはムコールが女に憑依して眠りから目覚めさせたことに気づき、立ち去ることを命じます。ムコールが去り、女は自分の名がマメルタ(Mamelta)だということ、自分の生まれたのが Whorl の外の世界であることを思い出します。ケムの兵士たちから逃れたシルクは、マメルタとともにトンネルのさらに深部へと向かいます。そこで二人はパス神の神殿とおぼしき場所に行き着きますが、マメルタはその場所が神殿などではなく Whorl の外に向かう宇宙船のドックであると告げます。
やがてシルクとマメルタはアユンタミエントの指導者のレムール評議員に捕えられます。クレイン医師も同様に捕えられており尋問を受けます。シルクとクレイン医師はとっさの機転でレムールを倒し、リムナ湖の湖底の評議会の基地から脱出することに成功しますが、その際マメルタは溺れ死にます。ヴィロンの町に帰る途中、シルクは兵士たちに捕えられますが、シルクを新しい<カルデ>とみなす兵士たちとの間に戦闘が起こります。クレイン医師は倒れますが、<カルデ>派の兵士たちが勝利し、シルクははからずも自分がアユンタミエントの支配に対する革命の指導者と見なされていることを知ります。
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