ultan.net: おまけ小噺

Last Updated:

05/06/2002




"These Are the Jokes" - セクラの方

"The Castle of the Otther" の中の "These Are the Jokes" から、セクラの方のパートです。

<絶対の家>に愛人のたくさんいる女城主がいました。ある晩侍女がやって来て、女城主に、愛人の一人のハンサムな若い近衛士官が外に来ていると告げました。たまたまその時、女城主は自分の厩番とベッドにおりましたが、慌てて男にベッドの下に隠れるよう命じました。

女城主と若い士官が抱き合うかどうかといううちに、またもや侍女が大慌てでやって来ました。若い士官の部隊の連隊長がやって来たのです。若い士官は慌ててベッドの下にもぐりこみました。

連隊長が服を脱ごうとしていると、またまた侍女が駈け込んできました。司令官が外に来て、奥方に一目お目にかかりたいとおっしゃったのです。連隊長もまたベッドの下の人となりました。

女城主と司令官が接吻を交わしていると、例によって侍女が飛んできました。独裁者その方が外にいらっしゃったのです。司令官もまたベッドの下に飛び込みましたが、慌てていたので厩番と思い切り頭をぶつけてしまいました。

さて独裁者様は通常の<男性>ではございませんでしたが、能力で欠ける部分は欲望の深さで補われるお方でした。また女城主の独裁者様を悦ばせたいという意志も大変すばらしいものでしたし――ご想像の通り――彼女のテクニックは大層なものでした。二人は夜も半ばを過ぎるまでベッドの上で跳ねたり、くすぐったり、接吻したり、また跳ねたり、さすったりしたものですから、女城主の肉体で独裁者様が味わわなかった部分はなく、独裁者様のご神体で女城主が少なくとも二回は試してみなかった場所もないほどでした。

ついに二人のどちらも、汗だくになって、手をつないで横になる以外には何もできないほど消耗いたしました。あまりに疲れていたので、侍女を呼んでシーツをきれいなものに取り替えさせることもできないほどでした。ついに独裁者様はおっしゃいました。「わが最愛の女城主よ。そなたには愛人がたくさんいることは知っている」

「なんと、我らが世界を照らすお方、あなた様だけでございます!」

「たくさん、と言ったのだ」独裁者様は言いました。「そなたが昼も夜も監視されているとは思わなかったのかな? 余が知りたいのは、そなたが他の愛人たちに許しているような親密さを、余にもまた許す気があるのかどうかだ」

「我らが世界を照らすお方よ、もちろんでございます。いかなることでも!」

それを聞いて独裁者様はため息をつき、しばし沈黙なさいました。女城主は自分の首がほとんど肩の上から取れかけているように感じました。

「いかなることでも?」

「はい、もちろんでございます、愛しいお方、わが命の息吹、あらゆる生命の息吹であられる方よ! あらゆること、いいえわたくしがいかなる者に許すよりももっとでございます!」

独裁者様はもう一度ため息をおつきになりました。「それでは余は何故にベッドの下に入れてもらったことがないのだね?」-- "These Are the Jokes" pp.270-271 in "Castle of Days"

M: メニュー I: インデックス P: Previous

管理人連絡先 webmaster@ultan.net