ultan.net: 登場人物

アギルス　Agilus

ネッソスの街で双子の妹のアギアと古着屋を営む男。セヴェリアンの持つテルミヌス・エストの価値を見抜いてなんとか騙し取ろうとするが、セヴェリアンが応じなかったため、アギアと計らってアヴァ－ンの決闘によりセヴェリアンを殺そうとする。思惑通りにセヴェリアンを倒したはずが、（おそらく）＜鉤爪＞の力によってセヴェリアンが蘇ったために恐慌をきたし、決闘場から逃げる途中でアヴァ－ンにより観客多数を殺害したために捕らえられる。

中では、藁の上に裸の男が横たわっていた。鉄の首かせから一条の鎖が壁に繋がっている。彼の上に一人の女――やはり裸――がうつぶせになっており、茶色の髪の毛がその顔を通り越して男の顔まで垂れていたので、まるで、髪が二人を繋いでいるように見えた。彼女は振り返ってわたしを見た。それはアギアだった。　--「拷問者の影」第29章

この部分を見るとアギアとアギルスは通常の兄弟以上の深い関係だったようです。セヴェリアンを騙す際の手際の良さ、およびアギアが以前にも失恋亭を訪れていることから、何度も同様の手口で犯行を重ねていたと思われます。結果的にセヴェリアンの最初の処刑の対象となります。