ultan.net: 登場人物

Last Updated:

06/16/2002




アクアストル aquastor

人類を導くために神殿奴隷(ヒエロドゥール)が作り出した存在。セヴェリアンの前にあらわれるアクアストルはセヴェリアンが子供のころに死んだマルルビウス師とトリスキールの形態をとり、何度かセヴェリアンの前にあらわれます。

われわれが乗っているあの船にも、そのような機械があるのだ。それはおまえの精神を覗きこむ力を持っている。(中略) わたしは師匠マルルビウスであり、トリスキールはトリスキールだ。その機械がおまえの記憶の中を捜して、われわれを見つけたのだ。おまえの心の中のわれわれの命は、セクラやもとの独裁者の命ほど完全なものではないが、それでもわれわれはここにおり、おまえが生きている限り、生きつづけるのだ。しかし、われわれは機械のエネルギーによって、物質界に維持されている。そして、その到達範囲はほんの数千年ほどだ。--「独裁者の城塞」第31章

マルルビウス師のアクアストルはセヴェリアンに、<白い泉>のこと、過去の独裁者による「新しい太陽」をもたらそうとする試み、セヴェリアン自身の使命、そして、<時>の秘密の歴史を語ります。

この "<時>の秘密の歴史" については「独裁者の城塞」の第34章「宇宙の鍵」で概略が語られますが、詳細についてはシリーズ第5作の "The Urth of the New Sun" を待たねばなりません。"Urth" でセヴェリアンは「新しい太陽」をもたらすためにイエソドに向けて旅立ち、そこでさらに大きな秘密を知ることになります。

なおサイリアカがセヴェリアンに語る物語の「他人の目には見えない伴侶」はアクアストルと類似の存在かもしれません。

「でも、帝国が崩壊してしまっても、世界が死滅するには長い時間がかかったわ。機械たちは、最初、人間に返そうとしたものがふたたび拒絶されることのないように、野外劇や魔術幻灯を考案して、人間がそれを見て運命や復讐や目に見えない世界のことを考えるように仕向けたの。その後で、男や女の一人一人に顧問として、他人の目には見えない伴侶を与えたのよ。ずっと昔に子供たちが持っていたような伴侶をね」--「警士の剣」第6章

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