Last Updated:
07/28/2002
独裁者に仕える組合の一つで、古くからの文化遺産を管理するのが仕事です。管理者組合には、ウルタン師やサイビーの属する司書の部門や、ルデジンドの属する絵画清掃部門などがあります。また<植物園>の<鳥の湖>にも川から泳ぎこんでくるマナティーを狩る管理者がいます。
「われわれ管理者は行列を作ってねり歩く。イウバー通りをだ。その時には彼はわしの隣を歩く。二人とも灰色の衣を着る。おまえの組合の色は何色だ?」
「煤色です」わたしはいった。「黒よりも暗い色です」
「木々が生えている――シカモアの木、樫の木、砂糖楓の木、ウールスで一番古いといわれるダックフットの木。イウバー通りの両側に木々が木陰を作り、センターの先の遊歩道にはもっとたくさんの木がある。古雅な管理者を見ようと、商店主たちが戸口に出てくる。もちろん、本屋や骨董品屋が、われわれに向かって歓声を上げる。われわれは、ささやかながら春の見物の一つになっていると思う」--「拷問者の影」第6章
M: メニュー I: インデックス P: ガンダルフ N: キム・リー・スン
管理人連絡先 webmaster@ultan.net