ultan.net: 登場人物

Last Updated:

06/16/2002




神殿奴隷 Hierodule

ウールスの属する宇宙ブリアー(Briah)より高次の宇宙イエソド(Yesod)に住む種族<神聖書記>(Hierogrammate)により創りだされた種族。高度な科学技術を有し、ウールスの人々に数々の影響を与えますが、ウールスの民衆は(おそらく意図的な情報操作により抱かされた)蔑みと恐怖の念から<退化人>と呼んでいます。「新しい太陽の書」に名前の出てくる神殿奴隷としては、イナイア老、クーマイの巫女、それにオッシパゴ、バルバトゥス、ファミリムスの三人組などがいます。

神殿奴隷たちの意図はウールスの一部の人々、主として独裁者以外には隠されていますが、例えばイナイア老は、ある目的を達成するために約1,000年間にわたって歴代の独裁者を補佐しています。またオッシパゴ、バルバトゥス、ファミリムスの三人は、ウールスを訪れる目的を次のように語ります。

「われわれの目的は、お分かりでしょうが、きみたちの種族を進歩させることなのです。特定の思想や教義を押しつけることではなくてね」

「岸の住民を進歩させるのですか?」わたしは尋ねた。

この間じゅうずっと、湖の水は風に吹かれて夜の嘆きをつぶやきつづけていた。オッシパゴの声は、それと混ざりあうように思われた。「きみたちみんなをだ・・・・・・」--「警士の剣」第33章

「わたしたちのぼろ舟が長旅の末にたどり着いて、時々、休息を取る世界があるのですよ。その世界にはマークがついています。両端に頭のある蛇のしるしでしてね。片方の頭は死んでいて――もう片方の頭がそれを食べているのです」

オッシパゴが窓から振り返らずにいった。「それがこの世界だと思う」--「警士の剣」第33章

神殿奴隷たちはある徴、つまり「ウロボロス」の徴のある世界を探しているわけです。それではなぜ神殿奴隷たちははるばるウールスにやって来て、ウールスの種族を「進歩」させようとするのでしょう。その真の理由の一部は以下の部分にあります。

その見晴らしのよい場所から、彼らは前方と後方の両方を見た。そうして見ているうちに、われわれを発見した。おそらくわれわれは、彼らを作り上げた種族と同じような種族にすぎなかっただろう。もしかしたら、彼らを作り上げたのはわれわれだったかも――いや、われわれの息子たちだったかも――あるいは、われわれの父たちだったのかもしれない。マルルビウスは知らないといった。そして、わたしは彼が真実を語ったと信じている。何はともあれ、彼らは今われわれを、彼らが形成されたように形成する。それは彼らの返済であり、同時に復讐でもある。

彼らは神殿奴隷をも見出した。そして、もっとすみやかに、彼らをこの宇宙に役立つように形成した。神殿奴隷たちは彼らの指示に基づいて、ジャングルから海にわたしを乗せていったような船を建造し、マルルビウスやトリスキールのようなアクアストルを、やはり彼らの役に立つように作り出したのである。われわれは鍛冶場で、これらの火箸につままれているのだ。--「独裁者の城塞」第34章

神殿奴隷の主人である<神聖書記>の見出した徴のある世界(の一つ)がウールスであり、彼らはそこで返済と復讐とをおこなうためにウールスの人々を「進歩」させようとするのです。さらに詳細については、"The Urth of the New Sun" で語られています。なお、この「自らの創造主を探し、これを助けることによって返済と復讐をおこなう」という主題については、サイリアカの語る最初の星間帝国とその崩壊の物語にもあらわれます。

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