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09/16/2001
ネッソスの植物園の<ジャングルの園>でセヴェリアンとアギアが出会う人物。ジャングルの中の小屋でロベールとマリーという名前の西洋人と一緒にいます。おそらくセヴェリアンの時代から見てはるか昔の我々の同時代に生きています。
セヴェリアンとアギアからはイサンゴマたちの姿が見えますが、イサンゴマたちにとってセヴェリアンたちは見えない存在です。ただしイサンゴマとロベールはセヴェリアンたちの存在を感知しており、「トコロッシュ」と呼びます。
「彼らは何者だね、イサンゴマ?トコロッシュだということはわかるが――それにしても、トコロッシュとは何なのだ?」
「悪い聖霊のことだ、先生。男が悪いことを考えるとき、女が悪いことをするときには、それぞれ別のトコロッシュがくる。男は考える。 "だれも知らない、みんな死んでいる" しかし、トコロッシュは世の終わりまで残っている。その時に皆が見て、彼が何をしたか知る」
女はいった。「なんと恐ろしい考えでしょう」
彼女の夫の手が窓枠の黄色い枝を掴んだ。「彼らはわれわれのしたことの結果にすぎないということがわからないのか?彼らは未来の精霊なのだ。彼らを作るのはわれわれ自身なのだ」--「拷問者の影」第21章
後にセヴェリアンは過去に生きたアプ・プンチャウに引き寄せられますが、イサンゴマたちのいる<ジャングルの園>は(あるいはイナイア老によって造られた植物園の他の庭園も)、同様に異なる時間を結びつける力を持つ装置なのです。このような恒久的な装置としては、アッシュ師の住む<最後の家>があります。またヴァレリアの住む<時の広間>も同様の装置であることが暗示されます。
なおイサンゴマとは、ズールーランド(南アフリカ東部)のズールー族の呪い医師のこと、トコロッシュは同じくズールー族の間で悪霊、ゾンビを意味します。
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