ultan.net: 登場人物

Last Updated:

02/16/2003




ジョヴィニアン Jovinian

スラックスに向けて旅立つセヴェリアンにパリーモン師が餞別として与えた剣「テルミヌス・エスト」(Terminus Est)を作った刀匠。

「おまえはその剣を見たことがあるのか? 中子(なかご)に銘があるはずだ」アギルスはちょっと手を上げた。あたかも、まだ可能ならば、自分でその剣を取ったろうにとでもいうように。アギアは無表情な声で付け加えた。「あるわ。≪ジョヴィニアン作≫よ。旅籠で見たの」--「拷問者の影」第29章

ジョヴィニアンの手によるテルミヌス・エストは大邸宅ほどの価値のあるもので、アギルスとアギアの兄妹は、この貴重な宝を我が物にするためにセヴェリアンを罠にかけようとします。

その剣の素晴らしさ、美しさを並べ立てて、諸君を退屈させることは控えておこう。それを正しく判断するには、自分で見て、自分で持つ以外にないのだから。その鋭い刃の長さは一エルほどで、まっすぐで、この種の剣が当然そうであるように切っ先は四角になっていた。男刃と女刃は鍔から一スパン以内の部分まで、髪の毛を切ることができた。鍔は厚い銀でできており、両端に首の彫刻がついていた。柄はオニキスを銀の帯で巻いたもので、長さ二スパン、先端にオパールがついていた。この剣には芸術の粋が尽くされていた。しかし、この種の物に魅力と意義を与えるのは、その機能であって、それなしでは何の価値もないわけだから、芸術そのものはこの剣に何の寄与もしていなかった。剣身には不思議な美しい文字でテルミヌス・エストと彫られていた。そして、わたしは<時の広間(アトリウム)>から帰って以来、古代語を充分に学んでいたので、その意味は "これが分割線" だとわかった。--「拷問者の影」第14章

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