Last Updated:
09/19/2005
<絶対の家>で独裁者のために働く執事。代々執事の家系で、生まれたときから<絶対の家>に住んでおり、その息子もまた同様に執事となります。
やってきたのはお仕着せを着た、五十歳ぐらいの小太りの男だった。廊下のずっと先からにもかかわらず、彼がわたしを見て青ざめたことがわかった。だが、急いでこちらにやってきて、まだ二十歩か三十歩の距離があるにもかかわらず、お辞儀をして言いはじめた。「何かお困りですか、旦那様?わたしはオディロ、ここの執事でございます。お見受けしたところ、秘密の使者でいらっしゃいますね・・・・・・たぶんイナイア老の?」--「調停者の鉤爪」第19章
父親のほうのオディロは、短編 "The Cat" によると、後に女城主となる少女サンチャと同年代です。コミカルで典型的な間抜けな召使のような人物ですが、「上からの権威に無批判に従属する」という重要な主題を体現したものとも思われます。
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