ultan.net: 登場人物

Last Updated:

12/22/2002




宗教人(レリジャス) religious

<共和国>における宗教者の階級の呼び名。ウールスと<共和国>自体はある意味宗教色の強い社会であるにもかかわらず、その宗教にたずさわっているものも実体ははっきりしていません。

"宗教人" は、彼らが仕える神――それは基本的には太陽と考えられるが、アポロ的ではない――と同様に、ほとんど謎である(<調停者>は<鉤爪>を与えられているので、ヨブの鷲を容易に連想する人がいるかもしれないが、それではたぶん、あまりに都合がよすぎるだろう)。今日のローマン・カソリックの聖職者と同様に、彼らは種々の教団のメンバーになっているらしいが、今日のものと違って、いかなる統一的権威にも従属しているわけではないらしい。彼らは明らかに一神論であるが、それにもかかわらず、どことなくヒンズー教のような感じもある。--「調停者の鉤爪」付録

ペルリーヌ尼僧団が<宗教人>の例ですが、この尼僧団にしても、名前は誰でも知っているものの、実体はあくまでも少数の集団による閉鎖的な宗教集団です。各種慈善活動等により民衆との接点はあっても、大多数の民衆の宗教活動の中心というわけではなく、変わり者とみなされているようです。またペルリーヌ尼僧団以外であっても、キリスト教会のような社会の隅々まで浸透した宗教組織の存在はうかがわれません。にもかかわらず人々の間では<新しい太陽>なり<調停者>なりの宗教的概念が一般に共有されています。

おそらくこの共有概念の維持において鍵になるのは<独裁者>です。独裁者自身は単なる人間として認識されており、またしばしば軽蔑や憎悪の対象になったりもしますが、それでもなお社会秩序・宗教的理念の維持という点で重要な役割を果たしているのではないかと思われます。独裁者に対する様々な敬称、とりわけ<新しい太陽の副王>(「警士の剣」119ページ)という呼び名がこのことを裏づけています。

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