ultan.net: 登場人物

Last Updated:

10/02/2005




スキュラ Scylla

アバイアやエレボスと同様に、ウールスの海の中に住む怪物。

《あなた、太陽を食らう黒い虫を殺す英雄よ。あなた、空があなたのためにカーテンのように分かれるお方よ。その息が、巨大なエレボスを、波の下を転げ回るアバイアとスキュラを縮こまらせる、あなた。最も遠方の森林の最小の種子の中にも、人の目の届かぬ暗黒の中に転がりこんだ種子の中にさえも、等しく住んでおられる、あなたよ》--「調停者の鉤爪」第4章

ギリシア神話におけるスキュラ(またはスキュレー)は、六つの首と十二本の足を持つ女の怪物であり、渦巻を起こす怪物カリュブディスとともに、放浪中のオデュッセウス一行の前にあらわれます。一説にはその父はテューポーン、母はエキドナとされていますが(異説あり)、「新しい太陽の書」の続編ともいうべき "The Book of the Long Sun" シリーズでは、スキュラは、主神である<偉大なるパス>とパスの妻<聖なるエキドナ>の娘であり<手厳しいスキュラ>として崇拝されており、また物語の舞台である都市ヴィロンの守護女神ととして重要な役割を持ちます。ちなみに<偉大なるパス>とは「新しい太陽の書」に登場するテュポーンのことです。

ところで枝葉末節ですが、上記引用部分では「巨大」なのはエレボス、「波の下を転げ回る」のはアバイアとスキュラと読めますが、実際には "you whose breath shall wither vast Erebus, Abaia, and Scylla who wallow beneath the wave" であり、また "wallow" は「転げ回る」という意味もありますが、ここではもう一つの意味である「快楽にふける」の方が適切だと思われますので、「波の下で快楽にふける巨大なエレボス、アバイア、スキュラを滅ぼすあなた」と訳した方が良いように思います。

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